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脳神経内科専門医が教える パーキンソン病5


パーキンソン病治療の主役

このシリーズの第1回でもご紹介しましたが、パーキンソン病とは、
ドパミンという物質が減少することで起こる病気でしたね。
従ってドパミンの不足を補うことが、治療になる、というわけです。
では、どのような薬剤があり、どのような手順で薬剤を調整したらよいのでしょうか。

1.L-ドーパ:運動症状の改善に効果。まずはこのレボドパで治療開始。
パーキンソン病の治療薬の主役の1つ。
2.ドパミンアゴニスト:単独投与での効果はレボドパには及ばない。運動合併症の発生を遅らせる
その他に、ドパミンを分解されにくくする 3.MAO-B阻害薬や、
L-ドーパが分解されにくくなる 4.COMT阻害薬
5.ドパミン放出促進剤、6.抗コリン剤、7.アデノシンA2A受容体拮抗薬、…など、多くの種類があります。

更に最近では、レボドパ/カルビドパ配合剤持続経腸療法(LCIG)
脳深部刺激療法(DBS)といった「デバイスを用いた治療法(DAT)」も登場しており、
更にパーキンソン病の治療に貢献しています。

何といっても、L-ドーパ
パーキンソン病の治療としては、何といっても L-ドーパ、なのです。
効果が最も強く、症状の緩和にも役立ちます。
効果が強い反面、作用時間が短い、という弱点があります。

そこで 治療としては、まずL-ドーパを1日3回程度服用することから始めます。
このL-ドーパよりも作用時間が長いのが、最近では貼り薬も登場しているドパミンアゴニストです。
作用時間が長く、安定した症状緩和が可能である点がメリットです。

しかし経過とともに、薬効が得にくくなったりします。
ここで下の図にもあるように、MAO-B阻害薬やCOMT阻害薬(詳しくは本シリーズ 2を参照)
といった その他の薬剤を併用することで、ドパミンの効果を長時間、安定的に作用させるわけです。

その過程で、パーキンソン病の治療薬は、
1日3回から1日8回(起床時・毎食間・毎食後・就眠時など)などへと増えてしまい、
患者さんの服薬コンプライアンスの低下をきたします。

実際には1日5回程度の内服でも難しいと感じる方が多く、
内服薬だけの治療では限界を感じる場合も少なくありません。

そこで登場するのが、デバイスを用いた治療法(DAT)というわけです。
DATについては、本シリーズで改めて解説していきます。