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脳神経内科専門医が教える パーキンソン病6


ウェアリングオフ現象 と ジスキネジア

前回はパーキンソン病の治療について 簡単にまとめました。
今回はLドーパ投与に伴って出現する症状、「ウェアリングオフ現象」と「ジスキネジア」について解説します。

「ウェアリングオフ現象」と「ジスキネジア」

治療薬の効果の切れ間に「ウェアリングオフ現象」が出現したり、
逆に薬効の切れ間を作らないようにと薬を投与しすぎると「ジスキネジア」が出現することがあります。
特にL-ドーパ投与によってみられることが多く、運動症状が出現し、
治療を開始してから数年経過したころに出現する症状です。
「ウェアリングオフ現象」・「ジスキネジア」のことをまとめて、運動合併症ともいいます。

「ウェアリングオフ現象」:薬効が切れたときに見られる パーキンソン病の症状
=動作がのろくなる・体がこわばる・手や足がふるえる…
「ジスキネジア」:薬が効きすぎると出現する、不規則なクネクネした動き
=自分の意思とは無関係に頭・口・手・足・体が動く
図の中に青で示したように、一度に大量にL-ドーパを投与すると 必要以上にドパミンの濃度が上昇してしまい、ジスキネジアが出現します。逆に投与量が少なすぎると、ドパミンの濃度が低下してウェアリングオフ現象が起こってしまいます。
こうしたドパミン濃度の過不足を防ぐためにも、赤で示したように こまめに、適量を服用することが求められます。従ってパーキンソン病治療薬の投与回数が多い、ということは、それだけ長期にパーキンソン病に罹患しており、状態安定のために服薬に配慮が必要であるといえるのです。