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教えて! 回復期リハ 番外編2


数値で見るリハビリ、日本とドイツ

前回は人口やGDP、国民医療費などで日本とドイツの医療を比べてみました。
今回は医療制度について、もう少し詳しくみていきましょう。

「DPC」という言葉を聞いたことがありますか?
急性期病院での勤務歴のある方であればご存知かもしれませんね。

「包括医療算定制度」といって、ある病気で入院していた場合に、その診断に対して
一定の金額が病院に支払われるシステムです。

実はドイツにも「DRG」という似たような制度があり、
急性期病院での治療にスピード感をもたらすことに一役買っています。

しかしドイツの「スピード感」は、日本のものとは大きく異なります。
日本よりも、ずっと早い、つまり入院期間が短いのです。
世界的に見れば、日本の入院医療が長すぎる、ともいえます。
では、実際にどのくらいのスピード感なのか、みていきましょう。

患者さんが急性期病院に入院すると、24時間以内に患者さんの状態を評価します。
その状態を72時間以内に保険組合にレポートで報告し、重症度に応じて以後のリハビリ先が決定されます。

病前に患者さんが登録・加入している保険組合が、患者さんの居住地に近い、
そして保険組合と提携している病院を指定し、患者さんは保険組合の決定に基づいて
決められたリハビリ先へと転院していくのです。

救急車で急性期病院は選べない場合もありますが、その後のリハビリ先を患者さんの希望によって
自由に選択できる日本とは大きな違いがありますね。
この急性期病院での入院期間も非常に短く、平均すると5日間程度だそうです。

では、転院先のリハビリ病院では、どの程度の期間 入院できるのでしょうか。
これも驚きの短期間で、約20日間程度だそうです。

日本でのリハビリ期間はどの程度かご存知ですか?
このFUNMEDのコンテンツ「教えて!回復期リハ3」でも取り上げましたが、ドイツの場合と比較してみましょう。

ドイツの数値は、私がドイツで直接おうかがいした数値であり、訪問先の病院での大まかな値ですから、
「教えて!回復期リハ3」で示した「回復期リハビリテーション病棟の現状と課題に関する調査報告書」に
あるような正確な数値ではありませんので、その点はご留意ください。
日本 ドイツ
24.2日
脳血管 28.6日 ・ 運動器 20.7日
リハビリ病棟入棟までの
待期期間
5日程度
自由に選択可 リハビリ先の選択 保険組合がリハビリ入院先を指定
67.5日
脳血管 83.3日 ・ 運動器 54.9日
リハビリ入院期間 20日程度
脳血管 83.3日 ・ 運動器 54.9日
床上やデイルームで過ごす リハビリ以外の時間の 自主トレのためリハビリ室に
(リハビリ以外で過ごす) 過ごし方 (積極的にリハビリをして過ごす)
ない ~ 乏しい 患者さんへの教育 退院後の生活・リハビリや再発予防に
関する必修講義がある
受動的 リハビリに対する態度 自主的
さて、両国の急性期~リハビリ医療の違いを簡単に比較してみましたが、
皆さんは、どのように思われたでしょうか。

入院期間の差に驚いたことと思いますが、次回に向けて注目していただきたいのが、表の下半分です。
ドイツと日本では、リハビリ入院中、どのように過ごすか、がずいぶんと異なるようですね。

次回はリハビリ医療の違いについて、もう少し詳しくみていきましょう。