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教えて! 回復期リハ 番外編3 ドイツのリハビリの神髄


ドイツのリハビリの神髄

前回は、日本とドイツでは急性期医療機関での入院治療期間だけでなく、
その後のリハビリ入院においても 大きな違いがあることが分かりました。
それは、リハビリをする患者さんの 病棟での過ごし方やリハビリに臨む姿勢です。

この点は前回の「教えて!回復期リハ 番外編2」の表にも記したとおりですので、分からない方はご覧ください。

確かに、入院期間が短いと、入院期間中にリハビリをしないと充分に改善しないままで
退院することになるケースもあると思います。
そうならないためにも、骨折をして手術をして、1週間後にリハビリ病棟・病院に移って、
そこから2週間で退院となれば、だれでも頑張るしかないですよね。

ドイツで訪問した病院の入院病棟をのぞいてみると、非常に閑散としていて、
患者さんはほぼ誰も病室にいないのです。

その理由は、個別のリハビリを行っている以外の時間は、患者さんが自主的にトレーニングを行っているから、なのです。

リハビリの時間以外の時間に自主トレをするとして、他にはどのようにすごしているのでしょうか。
それは勉強しているのです。
下の写真は、病院内にある講堂ですが、職員用や会議用として使うだけでなく、
「健康増進」や患者さん自身の「病気への理解」を目的に行う「健康教室」でも利用されています。

これらの授業を担当するのは、医師・リハビリの療法士・看護師・薬剤師・栄養士など多岐にわたり、
患者さんの病気への理解を深め、早期回復や 再発予防に役立っています。

入院患者さんは、身体的条件が許す限り、これらの「健康教室」への参加が
(少なくとも見学した病院では)必修となっているそうです。

「健康教室」で使用するテキストも患者さんに配布され、入院治療を終えた後も、
自身の病気の治療や健康増進に対して 自主的に取り組むことができるよう配慮されているのです。