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管理栄養士が教える「高齢者への食支援」 9


自宅で調理をする場合:「とろみ調整食品」

とろみ調整食品
とろみ調整食品は粉末状で、水に加えてよく混ぜることで、溶けて粘度がつくもので、
さまざまな製品が販売されています。
水やお茶に加え、10~20秒間 かきまぜ、2分ほどおいておくと、とろみが安定します。
水やお茶と比較して、牛乳・果汁100%ジュース・流動食はとろみがつきにくいのですが、
とろみ調整食品を混ぜてから5~10分おいて、再度かきまぜると、とろみがよくついて安定
します。
水分量ととろみ調整食品の分量の割合は製品によって異なるので、使う製品の表示通りに計って使いましょう。

とろみ調整

高齢者の水分摂取のためのヒント
高齢者は水分摂取不足による脱水に陥りやすく、脱水を引き金に食欲低下、
脱力、血圧低下、発熱、意識障害を起こすことがあります。
「もともと少食である」という方は水分摂取も少なくなる傾向があるため、
栄養と水分が同時に摂れる牛乳やジュース、スープなどの活用と、キッチンに行かなくても、
手を伸ばせばすぐに水分が摂れるような環境設定
をお願いすることもあります。
「こまめに ちょこちょこ水分を水分を摂る」、を心がけるよう強調してお話するようにしています。

単に栄養摂取や調理方法について伝えるのではなく、食事や水分を実際に摂取するためのコツをご紹介するのも、
管理栄養士の重要な役割ではないでしょうか。