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管理栄養士が教える「高齢者への食支援」 10


栄養補助食品とは

栄養補助食品とは
ここまで、高齢者への食支援について、自宅で作る場合のお話をしてきました。
すべてを手作りにするのは用意する側にとって、労力や時間の負担が多くなります。
また、食べる人が必要な量の半分量しか食べられない場合、そのまま放っておくと筋肉は落ち、
活動量は減り、動かないことでさらに食欲低下となり、低栄養は深刻化します。
そんな時に助けとなりうるのが、栄養補助食品です。
今回は栄養補助食品についてご説明していきます。

栄養補助食品の特徴

1. 少量高カロリー高たんぱく質で効率的な栄養摂取が可能
ドリンクタイプは、25年以上前から、125mlで200kcal、たんぱく質が7~8g摂れるものが主流でしたが、
数年前より、さらに少量の100mlで200kcal摂れるものも各メーカーが新たに販売するようになりました。
紙パック入り、プラスチック容器に入った製品があります。
ゼリータイプは、1個80~200kcal、たんぱく質が3g~10gほど摂れるものが販売されています。
甘いデザートだけでなく、カレー、ビーフシチュー、茶碗蒸しなど、
おかずとして食べられるものも多くあります。
また、常温だと流動状で、冷やすとゼリー状に固まる製品もあります。
この製品の利点は、好きなお皿や容器に流しいれて、冷蔵庫で冷やし固めることができるところです。
ゼリー飲料タイプは、片手でも押しやすいスパウト式パウチ容器やソフトボトル容器に入っています。
リキャップできるものもあります。
2. 賞味期限が長いので、災害用備蓄としても心強い
製品により消費期限は異なりますが、6カ月前後のものが多いようです。
災害が起きた時や、長期的に買い物に行けないような時のために、
常に決めた量を保管し、使ったら買い足す、ローリングストック方式がおすすめです。

医師に処方してもらえる栄養補助食品もある
医師に処方してもらえる「医薬品経腸栄養剤」は、経管栄養剤として使用されますが、
経口摂取用としてもおいしく飲めるように味や香りに工夫がされています。
以下に、医師に処方してもらえる栄養補助食品を示します。

医師に処方してもらえる栄養補助食品

さて、今回は栄養補助食品をご紹介しましたが、どのような基準で、どの程度 使えばよいのか、皆さんはご存知ですか?次回は栄養補助食品を使うときに、知っておきたいコツをご紹介したいと思います。