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脳神経内科専門医が教える パーキンソン病2


パーキンソン病、実は「非運動症状」から

前回はパーキンソン病の基礎として、どのくらいの確率で、どの年代の方に起こるのか、
遺伝性はあるのか、どんな症状があるのか、といった基本的な内容について学びました。
その中で、パーキンソン病には特徴的な運動症状があり、特に有名な四大症状という症状があるのでしたね。
ではその症状さえ注意してれば、パーキンソン病の診断は万全でしょうか?
今回は、いつ頃からどんな症状が出現するのか、ご紹介します。
各症状の出現時期

この表は、「運動症状」が出現する時期を「0」として、その前後20年程度のパーキンソン病の経過を表にしたものです。
運動症状が出現する、実に20年以上も前に出現する パーキンソン病の最初の症状は便秘

「わたし、もともと便秘症で…」という方は心配になってしまうかもしれませんが、
便秘の方が全員 パーキンソン病になるというわけではありませんからご安心を。
その後に睡眠障害、嗅覚障害と続き、特徴的な運動障害が出現するまでに既に20年も経過しているのです。

え、そんなに多いの? パーキンソン病の「非運動症状
では、これらの「非運動症状」は、どの程度の頻度で出現するものなのでしょうか?
便秘はあまりにも多様な疾患・状態でも見られるために除外するとして、
その他の症状ごとに頻度をみてみると…、

・睡眠障害:
パーキンソン病の2/3の患者さんに認められる。夜間の入眠困難、中途覚醒、
ムズムズ脚症候群、日中の眠気(夜間の頻回な中途覚醒も影響)も。

・レム睡眠行動障害:
夜間、レム睡眠期(夢を見ている時)に起こる。大声を出す、勝手に動き回る といった症状がみられ、
その行動の多くの場合、夢と一致している
(例:「枕で足をたたいている」→「足下に蛇が絡みついていた」)。

・嗅覚障害:
パーキンソン病の80%の患者さんに認められる。しかも その70%は気づいていない・無自覚。

・うつ・気分・気持ちの障害:
  うつ状態(アンヘドニア)、興味の減退、疲労感を感じやすい、不安焦燥感、錯覚や幻覚がみられることも。

・疼痛:
パーキンソン病の患者さんの75%以上に、何らかの痛みがある。
運動症状の部位とは必ずしも関連せず、腰部・臀部・足・後頚部・肩 などに痛みが見られることが多いと言われている。

パーキンソン病に特徴的な「運動症状」のかげで目立たない、
患者さん本人も気づきにくい「非運動症状」を見つけることができれば、
あなたもパーキンソン病の専門家に一歩 近づけるかもしれませんね。
次回は運動症状とYahr分類をご紹介します。