レントゲン、見方の味方2 肺の構造、基本と基準
肺の構造、基本と基準
胸部レントゲンの読影(診断)で大切なのは、
1)何が写っているのか?
2)「正常」な肺はどんな構造をしているのか?
3)どんな病気を疑うか?
の3つです。詳しく勉強しましょう。
1)何が写っているのか?
2)「正常」な肺はどんな構造をしているのか?
3)どんな病気を疑うか?
の3つです。詳しく勉強しましょう。
・全ての画像検査では、画像が「左右逆」に写っている。向かって みぎ側が ひだり肺、ひだり側がみぎ肺。
・肺は柔らかいスポンジの様な臓器(感触も似ている)。血管や気管支が網の目のように走り、間を空気が通る。
・血液や空気は、肺門部付近から放射線状に拡がる。遠くへ行くほど、影が薄くなる。
→肺の末梢の濃い影は古い肺炎の痕や、腫瘍など、何かの異常所見かもしれない…。
・肺は、三角錐のような構造をしているので、立位では、通常は肺の下側の印影が濃い。
・肺は柔らかいスポンジの様な臓器(感触も似ている)。血管や気管支が網の目のように走り、間を空気が通る。
・血液や空気は、肺門部付近から放射線状に拡がる。遠くへ行くほど、影が薄くなる。
→肺の末梢の濃い影は古い肺炎の痕や、腫瘍など、何かの異常所見かもしれない…。
・肺は、三角錐のような構造をしているので、立位では、通常は肺の下側の印影が濃い。
→特に立位の場合、上肺野の濃い影は、異常かもしれない…。
・肺にかぶる 一番上の肋骨は、「第3肋骨」→横隔膜の高さは「第10~11肋骨」
→充分に「息を吸って」撮影したレントゲンで、横隔膜が「第10肋骨」の高さになければ吸気不足かもしれない…。
・横隔膜は、左側に比べて、右側が少し高い。
→あまり左右差があるときは、肺の一部がつぶれて、無気肺になっているかもしれない…。
・左右の主気管支は、「4時35分」の角度に開く。
・肺にかぶる 一番上の肋骨は、「第3肋骨」→横隔膜の高さは「第10~11肋骨」
→充分に「息を吸って」撮影したレントゲンで、横隔膜が「第10肋骨」の高さになければ吸気不足かもしれない…。
・横隔膜は、左側に比べて、右側が少し高い。
→あまり左右差があるときは、肺の一部がつぶれて、無気肺になっているかもしれない…。
・左右の主気管支は、「4時35分」の角度に開く。
→誤嚥性肺炎では、ほとんどが右側、特に背中側に起こる。
・レントゲン撮影時は、できれば胸部は「立位」または「座位」で。
→臥位では、位置関係が変わって判断が難しくなるかもしれない…。
・レントゲン撮影時は、できれば胸部は「立位」または「座位」で。
→臥位では、位置関係が変わって判断が難しくなるかもしれない…。
→ 胸部レントゲン1枚で、これだけたくさん写る
→ 「驚異の胸部レントゲン」の答え合わせ