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一歩前進! 退院支援6


公的医療保険がカバーする範囲とは?

入院した時の医療費についてご説明をしてきました。
入院費用は医療費だけではありません。ここでは一歩前進した入院費用のご説明をしたいと思います。
公的医療保険は皆保険で素晴らしい制度ではあります。しかし対象範囲が決まっています。
また入院費用は食事療養費や日用品費がかかります。
そうなると入院費は全体でどのくらい掛かるのかご説明していきます。

☆公的医療保険の対象と対象外について

公的医療保険がカバーするもの
公的医療保険の適応になる診察
(病気やケガをしたとき、医療機関で受ける診療、検査、投薬、手術、入院など)

公的医療保険がカバーしないもの

・患者さんの希望による「差額ベッド代」
・先進医療にかかる費用
・入院時の日用品(アメニティ代パジャマ代、ウィック、おむつ代、通院時の交通費)
公的医療保険ではおむつ代やパジャマ代は含まれないため、自己負担となります。

☆入院中の食事について
一般の方で食事療養費は1食あたり460円です。つまり、1日3食で1,380円となります。
住民税が非課税の方の場合1食210円です。
また70歳以上で住民税が非課税の場合は1食あたり100円になります。

☆入院費用について

前回の「一歩前進!退院支援の視点4」でご説明したように、
自己負担限度額によって入院費用も変化します。
ここでは例を挙げてご説明します。

例えば、年収約370万円~約770万円の方の場合だと…

自己負担限度額+食事療養費+日用品費(おむつ代、パジャマ代)=入院費用

8万7430円 + 460円×3回×入院日数 + 日用品費 


患者さんは医療費か入院費用なのか違いは分からないと思います。
しかし医療従事者の私たちは、公的医療保険制度の対象範囲と入院費用の内訳を知っておくことで
大枠の入院費用を把握することができると思います。

患者さんの経済状況に寄り添って入院期間についても考慮することが出来たりします。
経済的課題がある患者さんが入院した時は、早急にMSWに介入依頼をすることも大切な支援です。

以後のシリーズでは、公的医療保険と同様に大切な介護保険制度のご説明をしたいと思います。

請う、ご期待!

→ 高額療養費:69歳以下の場合

一歩前進! 退院支援 5