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心電図、ホンキのキホン13「不整脈のバカ!」・・・AED & ICD は心臓への愛のビンタ


「不整脈のバカ!」・・・AED & ICD は心臓への愛のビンタ

ここまで心臓について学んできたシリーズも、今回で最終回。
前回のペースメーカーに続いて、心臓の脈に関する機械であるAEDとICDについて勉強していきましょう。
「AEDは聞いたことあるけど、ICDって?」という方も多いはず。それぞれ…、

AED:Automated External Defibrillator:自動体外式除細動器

ICD:Implantable Cardioverter Defibrillator:埋め込み型除細動器

前回登場したペースメーカー、今回の埋め込み型除細動器、
そして更に「ペースメーカーとICDを合体させたCRTD」などがあります。
いずれの機会でも、MRI検査を実施する際には注意が必要です。

最近ではMRI検査ができるタイプのものもありますが、
MRIの磁気がこれらの機器に影響を及ぼす可能性があり、
またCT検査でも画像のハレーションを抑えるために、
ペースメーカーのある部位を避けて撮影する場合があります。

ペースメーカー

両室ペーシング機能付き埋込型除細動器(CRTD)

埋込型除細動器(ICD)

治療イメージ

「除細動器」、というのは、「不整脈を止める機械」です。

どんな不整脈を止める必要があるのか、というと、本シリーズの6で学びましたよね。
覚えてますか? そうです、「ヤバイ of ヤバい」不整脈を止めるのです。

具体的には、「心室細動」と「心室頻拍」です。では、どうやって止めるかご存知ですか?
 そう、電気ショックで不整脈を止めるのです。正確に言うと、電気ショックで「心臓を止める」のです。

ちょっと驚くかもしれませんが、除細動器の電気ショックで心臓を止めて、
そこから心臓が正常な脈を自然に発するようになるのを期待する、のです。

「分からず屋の不良学生(不整脈)がヒロインのビンタ(電気ショック)で ハッ(心静止)として、
やがて更生していく(洞調律に戻る)」イメージです。

ハッとしているときには心臓は止まっている状態ですから、意識を失って倒れてしまうこともあります。
致死的不整脈は止められても、立位で作動した場合には無傷では済まなくなってしまいます。

ICDは体内に埋め込まれていますから、皆さんが「操作する」ことはありませんが、
AEDは日常の看護でも操作することになるかもしれません。

AEDの使い方、ご存知ですか?実は「知らなくても大丈夫」なのです。
最近ではデパートや公共施設の壁に設置されていて、
いざ という時には一般の方でも操作できるようにできています。

ただ1つだけ覚えておく必要があります。意識を失って倒れている方を見つけたら、
AEDを持ってきてケースを開けて、「電源スイッチ」をオンにしてください。
あとは自動音声の案内に従って、言われたとおりに実施するだけです。

色々あるよね、ペースメーカーの種類

心電図、ホンキのキホン 12