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一歩前進! 退院支援 2


入院時の情報収集の実際

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今回は、退院支援1でも学んだ退院支援の基本情報の重要性を、早速以下の事例を通じて学んでいきましょう。

【事例1】
病名:右大腿骨頚部骨折
70歳代女性、独居で家族は遠方に在住 
自宅はアパート2階エレベーターなし
入院前のADL自立 介護保険未申請
年金生活 趣味なし ご近所付き合いなし 非課税世帯


【事例2】
病名:右大腿骨頚部骨折
70歳代女性、夫・40代子どもと同居
マンション2階エレベーターあり
入院前ADL自立 介護保険未申請 
年金と子どもの稼働収入あり 趣味は近所の方とウォーキン
保険の負担割合3割


事例を通して、同じ病名でも患者さんご自身の背景により、退院支援でフォーカスすべき点が異なります。

まず 【事例1】の方ですが、自宅は エレベーターがないアパートの2階にあり、
ADLの獲得目標としては階段昇降になります。

当サイトの「教えて!回復期リハ8」でも学んだように、この階段昇降は、
リハビリの評価指標であるFIMの運動項目の中でも、最も難易度が高い動作の1つ
でした。

従って、階段昇降が必要ということは、リハビリによって充分な運動機能を獲得しないと、
自宅退院が難しい、ということになります。
こうした視点で、自宅退院を目指して 入院時の基本情報を取得し、
更にはリハビリ計画に反映していくことは大変重要になります。

またQOLを考えると、患者さんにはご近所との接点がないため、
介護保険の申請を提案してデイケアまたはデイサービスを提供するのも良いかと思います。

介護保険が未申請である本例では、入院時に介護保険の申請を促す必要があります。

次に 【事例2】の方は、リハビリが順調に進み ADLがある程度回復すれば
自宅退院が可能になると考えられます。

介護保険の申請についても必須ではなく、退院後に趣味のウォーキングを
どのように再開するかを含めて医師やリハビリスタッフと相談をし、
元の生活に戻れるよう支援することで退院がスムーズに進むと思われます。

入院時に患者さんの入院前の生活状況を聴いてことで、退院に向けた課題が明確になり、
退院に向けての目標や課題が明らかにになりチームでの課題解決アプローチがしやすくなります。

では、次回以降は、入院費用や介護保険について、分かりやすく解説していきます。

→ 退院支援は、入院時から

一歩前進! 退院支援 1

→ 医療保険の種類と、負担割合

一歩前進! 退院支援 3