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そうだったのか! 就労支援3


病後の経過と利用できる社会保障

病気療養中の患者さんは、ご自身の治療・療養に関する費用以外にも、
家賃や住宅ローン、子供の養育費など、様々な経済的負担が生じます。

しかし安心して治療に専念できるのも、充実した社会保障のおかげかもしれません。
ここでは、病気の経過とともに、どのような社会保障があるのか、時間軸で比較しながら学んでいきましょう。

急性期医療機関のDPC(包括医療算定制度)での平均的入院期間は2週間程度かと思いますが、
重症の脳血管疾患の患者さんなどでは1か月からそれ以上の入院を要する場合もあります。

また回復期リハビリ病棟での平均的入院期間は、運動器疾患では約2か月、脳血管疾患では約3か月ほどですが、
高次脳機能障害を伴う脳血管疾患などでは、最大180日の入院が可能です。

また自宅療養期間は様々で、産業医の講習会などでは半年くらいかけて
徐々に職場復帰をするように指導される場合もあります。

しかし実際には職場からも早期復帰を期待される声があったり、病気によって長期離職していたことへの遠慮などもあり、
患者さんの中には早期の職場復帰を果たそうとする方もいらっしゃいます。

しかし実際には下段にあるように、有給休暇や傷病休暇に始まり、段階的に保証は減少するものの、
長期に渡って保障が受けられるようになっています
(しかし患者さんごとに雇用形態や契約条件が異なるため、必ずしも上記の通りにはならないことはご理解ください)。


退院支援を担当している方々は、このような知識が豊富な方も多いと思いますし、
患者さんの雇用形態を入院時に把握しておく方も多くいらっしゃいます。

ただし、患者さんの療養を担当する医療者も、このような社会保障があることを おおまかに知っておくことは大切です。
患者さんに安心して療養していただくためにも、こうして少しだけ勉強しておくことも、患者さんのためになると思います。

→ 就労支援、年代ごとの特徴

そうだったのか! 就労支援 2

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