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教えて! 回復期リハ9 なるべく早く始めよう! 回復期リハ


なるべく早く始めよう! 回復期リハ

前回、前々回と、回復期リハビリテーション病棟の収益の仕組みや
実績指数・アウトカムについてご説明しました。

これまでの「教えて! 回復期リハ1~8」のシリーズでもご紹介してきたように、
疾患によって、同じ20分間(=1単位)のリハビリでも単価が異なり、
実績指数やアウトカムで高い数値が出やすい疾患と出にくい疾患があるのでしたね。

「より早期から・より集中的に」リハビリを実施するほうが効果が出やすいことは
予想できると思いますが、ではそれは「どのくらい早く」始めるべきなのでしょうか。

下の表は、回復期リハビリテーション病棟協会が2019年に実施した
実態調査のデータがもととなった表を引用したものです。

この表を見ると、脳血管疾患では発症から32日程度、整形外科疾患では13日程度で
実績指数が40を超え、廃用症候群では発症後早期にリハビリを開始しても、
実績指数が40を超えることはありません。

これまでは、回復期リハビリテーション病棟でリハビリを行うには、
「発症から2か月以内」に回復期リハビリテーションを開始することが条件でしたが、
この2か月が撤廃されることが決定しました。

ということは、発症からより長期間、リハビリを行っていない患者さんが
病棟に入院してくる可能性があり、これまで以上に計画的な入退院計画が必要になります。

実績指数の算定には2割を上限に算定から「除外」することが可能ですが、
場合によっては、より治りにくい方を引き受けつつ、
全体として目標である「実績指数40(現在は43に変更)」を達成していく必要がでてきます。

その第一歩は退院コントロールであり、そのために看護師・リハビリ・
ソーシャルワーカー・医師の間での情報共有が重要であり、
リハビリ病棟の共通言語としてのFIMの有効利用が重要になってきます。