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みんなで考える ポリファーマシー 4


実際に、処方を整理してみよう 2

前回は、処方されている薬剤を、服薬のタイミングごとに分けてみました。
前回まとめた処方を改めて見てみると…、

・ アムロジピン     (5mg) 1錠  
・ アスピリン      (100mg)1錠  分1朝食後
・ 乳酸菌製剤       3g        
・ ボグリボース    (330mg)3錠  分3毎食直前
・ 大建中湯        7.5g       分3毎食前
・ 酸化マグネシウム (330mg)3錠  分3毎食後
・ ゾルピデム      (5mg) 1錠  分1就眠前
…となりました。

皆さんなら、どれが最も飲み忘れをしやすい薬剤だと思いますか?
筆者としては、個人的には「食事の前」の処方を忘れてしまいがち、だと思っています。

うっかり食事を摂ってしまったら、「食前」の内服は不可能になりますからね。
特にボグリボースの「食直前」という服薬タイミングは、忘れやすい印象です。

このボグリボースは糖尿病治療薬として代表的な薬剤ですが、作用機序は違えど、
現在では新しい薬の登場によって、他の経口糖尿病薬でも血糖を下げることが可能です。

またこのケースでは多くの下剤が処方されていますが、
ボグリボースの副作用として代表的な「便秘」の影響もあるかもしれません。

幸い糖尿病の指標であるHbA1cは充分にコントロールされており、
食事指導を行ったうえでボグリボースを中止することにしました。

すると、下記のような処方になります。

・ アムロジピン     (5mg) 1錠  
・ アスピリン      (100mg)1錠  分1朝食後
・ 乳酸菌製剤       3g        
・ 大建中湯        7.5g       分3毎食前
・ 酸化マグネシウム (330mg)3錠  分3毎食後
・ ゾルピデム      (5mg) 1錠  分1就眠前

ボグリボースを中止したことで便通が改善したのか、
便秘で困っていたはずの方が むしろ軟便~下痢になった、とのこと。

そこで大建中湯も中止してみることに。
大建中湯については、当サイトの【便通コントロールの極意】や
これでスッキリ! 便通管理4】でもご紹介した通り、便秘に対して効果の高い薬剤です。
下痢が続いている状況ですので、この大建中湯を中止してみることにしました。
すると、下記のように、「食前」や「食直前」の内服薬がなくなり、服薬回数は1日4回に減少しました。

・ アムロジピン     (5mg) 1錠  
・ アスピリン      (100mg)1錠  分1朝食後
・ 乳酸菌製剤       3g        
・ 酸化マグネシウム (330mg)3錠  分3毎食後
・ ゾルピデム      (5mg) 1錠  分1就眠前

さて、このあと内服薬は、どのように整理されていくのでしょうか?次回、続きをご紹介していきます。