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みんなで考える ポリファーマシー 2


内服薬を、減らすコツ

内服薬を減らすには、ご自身でどんな薬を服用しているかを患者さんご自身が知る
・考えることも重要ですが、なかなか薬を減らしてほしいと担当医師に言えない方もいらっしゃると思います。

やはり医療者側も常に患者さんの服薬数・服薬回数が多くなっていないか、
薬の飲み忘れがなく きちんと処方通りに服用できているのか、
忘れずに服用してもらうために服薬数・服薬回数を減らすことはできないかと意識することが大切です。

どんなによい薬剤でも、服用しなければ効果は得られませんから…。

そこで筆者なりに、きちんと服薬してもらう(=服薬コンプライアンスを向上する)ために、
意識していること・服薬コンプライアンスを向上させるコツを、皆さんにシェアしたいと思います。


・内服回数の多い薬剤を、同様の効果を持つ他剤に置き換える
例:レバミピド 3錠 分3毎食後 → ランソプラゾール 1錠 分1朝食後

・効果の相反する薬剤の削減
例:乳酸菌製剤と下剤の併用 → どちらも中止してみる

・同効薬の削減(特に他院・他医からの処方とダブっていないか)
例:アスピリン100㎎とシロスタゾール 200mg(併用による効果を期待している場合もあるので、要注意)

・ある薬剤の副作用出現を懸念して併用されている薬剤の見直し
例:ロキソプロフェン 3錠分3毎食後 ・ レバミピド 3錠 分3毎食後→セレコキシブ 2錠 分2朝夕食後
(セレコキシブは、胃の粘膜障害を起こしにくいといわれています)

・内服回数の削減
例:酸化マグネシウム (250mg)4錠 分4毎食後・就眠前
   → 酸化マグネシウム (500mg)2錠 分2朝夕食後

・腎機能障害や肝機能障害を引き起こしている可能性のある薬剤の削減
例:血液検査で腎・肝機能の低下をきたしている場合、臓器障害を増悪させる薬剤や原因薬を削減~中止

・効果の不明瞭な薬剤の中止
例:疼痛はないが鎮痛剤を継続的に服用している
  → 徐々に減量し、痛みがなければ中止も検討


・患者さんの訴えを再確認することで、薬剤の不要な追加・増量を回避
例:「不眠」を訴えている患者さんに、実際に何時間眠っているのかを、何時に寝て何時に起きているかを聞く
   → 特に高齢者では6時間以上の長時間睡眠が難しい場合も多く、中途覚醒は2~3回ともいわれている
例:「便秘」を訴えている患者さんに、何日に1回 排便があるのかを聞く
   → 「毎日便がでないと気が済まない」という方もおり、2~3日に1回でも充分な場合もある

こうしたポイントに従って内服薬を整理していくことができれば、
患者さんの飲み忘れも減少し、無駄なお薬を減らすことで
医療費・薬剤費の削減にもつながるかもしれません。

ただし、患者さんの状態・病状から必要な薬を的確に処方し、そのうえで
不要・重要度の低いお薬を徐々に削減~中止していく、という慎重な姿勢が必要です。

次回からは、筆者が内服薬数・服薬回数を減らしていくプロセスを
例を挙げてご紹介していきたいと思います。