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管理栄養士が教える「高齢者への食支援」2


「栄養ケア・ステーション」 と 「訪問栄養食事指導」

管理栄養士が「食支援」についてお伝えする このシリーズ、
前回の「食支援」につづき、今回は「栄養ケア・ステーション」についてお話しします。

栄養ケア・ステーションとは?
管理栄養士・栄養士が在籍し、食と栄養に関する様々なサービスを提供しています。
具体的には、食と栄養に関する相談、健康診断後の食事指導、健康・栄養に関するレシピや献立の提供のほか、
医師の指示に基づき病気を持つ患者さんへの栄養食事指導や 歯科と連携した栄養食事指導、
更に 地域包括ケアシステムにかかわる事業として地域ケア会議に参加するなど、活動領域は幅広いのです。
また、全国に約350か所、在籍する管理栄養士・栄養士は約5,000人と
多くの栄養士たちが地域の食と栄養を支えています。

訪問栄養食事指導とは?

「栄養ケア・ステーション」の幅広い活動の中でも、今回のテーマである
高齢者の食支援」として重要なのが、訪問栄養食事指導ではないでしょうか。
訪問栄養食事指導は、読んで字のごとく、管理栄養士・栄養士が
患者さんのご自宅を訪問して行う栄養食事指導のことです。
1回30分~1時間、月に2回まで利用が可能で、介護保険1割負担の方であれば、1回の利用料は550円ほどです。

訪問栄養食事指導の対象となる方は?
栄養食事指導には、病院などの外来で受けるものもありますが、
訪問栄養食事指導は「訪問」でのサービスですから、下記の2つの条件の両方があてはまる方が対象になります。
・介護保険の要支援、要介護認定を受けている方、もしくは医療保険を利用の方で、通院困難な方
・医師により、「特別な食事管理」が必要と診断された方

「特別な食事管理」とは
・糖尿病食、腎臓病食、肝臓病食、脂質異常症食、貧血食、膵臓病食などの治療食が必要な方
・摂食嚥下機能の低下があり、食材をやわらかく調理する、水分にとろみをつけるなど、調理法や食べ方に工夫が必要な方
・低栄養と医師が診断した方、がんにより、食事摂取が難しく、食品選びや調理にお困りの方
要するに、通院困難で、医師が必要と判断した方、ということですね。その際、医師からの指示書が必要になります。

サービス内容は?
退院後の食事に不安がある:配慮しなければならない食品や調理方法を提案します
食べる量が減ってきた、痩せてきた:患者さんにあった食事量や栄養補助食品をご紹介します
噛みにくい、飲み込みにくい:患者さん機能に合わせた食品の選び方、調理方法をご紹介します
食事の準備に負担を感じている:宅配サービスの紹介など、食事の準備の手間を軽減します
食事療法について知りたい:病気に配慮しながらでも楽しめる食事をご紹介します

利用方法は?
介護保険の場合、ケアマネジャーにご相談いただくか、日本栄養士会【https://www.dietitian.or.jp/carestation/ 】
ホームページで検索して お近くの「栄養ケア・ステーション」にご連絡いただくのがよいと思います。
また手続きとしては、主治医が指示書や、ケアマネジャーにより
「訪問栄養食事指導」と記入された居宅サービス計画書が必要です。

次回は、在宅療養で役立つ調理の実際についてご紹介します。