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心電図、ホンキのキホン9 冠動脈の異常は、心電図のどの誘導に現れるのか?


冠動脈と、虚血の現れる部位の関係

皆さんに質問です。
12誘導心電図のうちで、最も重要な誘導は、〇誘導だったか覚えていますか?

そう、大正解、Ⅱ誘導でしたね!(これまでの心電図の勉強会を復習すると分かりますよ!)。

これは心電図のキホンとなる調律(リズム)を把握したいとき、
最も「P波」が最も見やすいから、でしたね。
だから心電図のモニタ波形の設定をすることができる機種の場合、
Ⅱ誘導を表示するようなモードにしておくと分かりやすいということです。

前々回から、勉強会の主題は「虚血」になりましたが、心臓を栄養する「冠動脈」は3本ありました。
1(ひだり)回旋枝(かいせんし)、2(ひだり)前下行枝(ぜんかこうし)、3みぎ冠動脈、でしたね。

では、この3本のうちで最も重要な冠動脈は?、と聞かれたら…、覚えてますか?
2の前下行枝でした。理由は? 

そう、心臓の筋肉の中でも最も重要な、左心室の筋肉を栄養している血管だから、でしたね。
ここまでの復讐は、大丈夫ですか? 
心電図のキホンですから、覚えておいてくださいね!

心電図は「地図」のようなもの。単に12個の波形を並べただけですが、
その組み合わせで、心臓のどこに異常が起きているのかが分かるのです。

では、先程お話しした冠動脈の1~3のそれぞれの異常は、心電図のどの波形に表れるのでしょうか?
これは理屈で考えればわかることなのですが、覚えても理屈を理解するのが大変なので、
マル暗記してしまいましょう。

呪文のように、念仏のように、ひたすら繰り返して覚えましょう。

ちなみに、ですが、胸の電極を貼る色と順番、覚えていますか?
どこに何色の電極をはるのか、分からなくなってしまいますよね。

電極を付けるときには、筆者はいつも念仏のように「せ・き・ぐ・ち・く・ん」と唱えています。
「せ=赤色(せきしょく)=赤」、「き=黄色=黄」、「ぐ=グリーン=緑」、「ち=茶色=茶」、
「く=黒」、「ん=(ん)むらさき=紫」、です。

この「せきぐちくん」、ぜひ 使ってみてください!


1 ひだり回旋枝  :  Ⅰ、aVL、V5、V6

2 ひだり前下行枝 :  V1、V2、V3、V4

3 みぎ冠動脈 : Ⅱ、Ⅲ、aV