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心電図、ホンキのキホン5ヤバい不整脈


ヤバい不整脈

これまでの勉強会では、心臓の解剖や心筋内の電気の伝わり方について説明してきました。
心臓には4つの部屋があって、心房と心室、更に それぞれ左右に分かれているのでしたね。
簡単に言えば、

心臓の力=血液を送り出す力は、

(1)心房<<心室、(2)右<左、と考えると…



心臓のダメージが大きい=心拍出力が低下する=血圧が下がる=ショック(命にかかわる)

そして 「不整脈が不規則であればあるほど、心臓のダメージが大きい」 のです。

言い換えれば、

正常脈=洞調律<期外収縮<頻拍<粗動<細動

この、「どこで」・「どんな」不整脈が起こったのかを考えれば、どの不整脈がヤバいのか、が分かるはずです。
となると、同じ「〇〇細動」でも、「心細動 より 心細動 の方がヤバい」 のです。

そして、「ヤバい不整脈ほど 自覚症状はない~乏しい」 のでした。

しかし心房細動だって、放置しておけば充分に良くないことが起こります。
心拍出力の低下による心機能低下や、心臓内でできる「血栓=血の塊」が流れて 脳血管を詰まらせると、
「脳梗塞(心原性脳塞栓症)」を引き起こすのでしたね。

だから「急には変わらないこともあるけど、慢性的に放置しておくのも良くない」といったところでしょうか。
「今すぐヤバい」のか、「後々 ヤバい」のか、の違いですね。